新築を購入するなら資金はどれくらい？ 戸建ての購入に必要な費用とは
家庭を持った際や、持ち家の購入を決断したとき、必要な資金がどれくらいなのか気になりますよね。新築を購入する際は、かかる資金がどれくらいなのか理解しておいた方が、物件を選ぶときに困りません。今回は、新築を購入する際にかかる資金についてご紹介します。
1.新築一戸建ての費用
新築の一戸建ての購入を検討する際、まずはどれくらいの費用が必要になるかを確認しましょう。平成28年度の国土交通省の資料によると、新築の全国購入価格は平均4,789万円とされています。
都会に新築を購入する場合や、田舎に新築を購入する場合では、必要な費用や住宅の大きさも変わります。一般的に戸建ての新築を購入する際は、予算を考えておかなければなりません。新築を購入する予算の立て方は、一般的に用意できる自己資金と、金融機関に住宅ローンを融資してもらえる金額によって決定します。
金融機関で、まずは住宅ローンの審査でいくらまで融資が可能かを確認しましょう。例として、住宅ローンを3,000万円まで融資可能で、自己資金が1,000万円の場合、予算は4,000万円ということになります。
新築戸建てを購入する際は、すべての金額を自己資金のみで購入できればいいのですが、現実的に考えると住宅ローンを組むことが一般的です。住宅ローンを組む金額は、年収が基準となり、金融機関ごとに融資金額が変わります。どれだけの金額の融資を受けられるかは金融機関により異なります。複数の銀行で住宅ローンの審査を行いましょう。
2.新築購入に必要な資金
新築を購入するためには「頭金」が必要となります。以前は必ず必要であった頭金も、現在では頭金のいらない、フルローンでの購入が可能となりました。しかし、頭金を入れての購入の方が安全に新築を購入することができます。頭金を入れることによって、住宅ローンの総支払額を減額することができます。また、頭金の比率によっては、住宅ローンの金利が下がる金融機関もあります。住宅ローンの審査を行う際に、事前に確認することをおすすめします。
頭金は、物件価格の20％以上入れますと、安心して購入することができると言われています。新築の価格が3,000万円だった場合、必要な頭金は600万円となります。新築購入のためには、住宅ローンを組むことが一般的ですが、会社員や公務員の方が新築を購入する場合、税込年収が基準になります。住宅ローンを組む際、年収の5～７倍の融資額が購入できる新築の金額とされています。年収が500万円の場合には、2,500万円から3,500万円の融資額であれば新築を購入できる目安となります。金利の変動を受けるローンを組む場合は、金利が上昇することも念頭に置いておきましょう。
3.新築資金集めの注意点
住宅ローンで資金を借りる際は、必ず返済可能な金額を借りる必要があります。月々の支払いがいくらになるのかを計算することで、返済計画を立てる目安をつくることができます。住宅ローンは、一般的に年収の20％以内であれば返済を行うことができるとされています。年収が500万円の場合は、年間の支払いが100万円以内である必要があります。また、新築を購入する際、自己資金はある程度入れた方が、将来的にも安心です。しかし、自己資金を手元にも残しておきませんと、万が一のトラブルなどで予想以上にかかった場合にお金がなくなってしまいます。
住宅を購入する際は、賃貸住宅にはなかったさまざまな費用が発生します。不動産所得税も発生します。不動産所得税は、住宅の購入時ではなく、購入後に支払うものなので注意しましょう。また、戸建ての新築を購入した場合、将来的にかかる修繕費も自分で用意することになります。外壁の塗装や屋根の葺き替え工事など、必要に応じた定期的なメンテナンスや、不具合などによるリフォームにかかる費用についても考えておかなければなりません。一戸建ての修繕は、外壁のみではなく内装など、すべての修繕費が必要です。月々の返済とあわせて、定期的なメンテナンス費用を考え、工夫して資金を組み立てていくようにしましょう。
4.まとめ
新築を購入する際は、最初に用意できる自己資金と、金融機関からの住宅ローンなどの融資額を目安として予算を立てていきましょう。新築を購入した後も、不動産所得税など購入に伴う諸費用がかかります。自己資金として貯金のほとんどを崩すのではなく、ある程度手元に残しておく資金も必要です。また、金融機関によって金利や住宅ローンの融資額が変わります。複数の金融機関からローンの審査をしてもらうようにしましょう。
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