家が手狭になってきたけれど、引っ越しや増築は考えていない、という方におすすめなのが“ロフトリフォーム”です。お子さんが生まれたばかりのご夫婦や、書斎や趣味の部屋を持ちたいというお父さんにぴったりなリフォームです。今回は、ロフトのリフォームのポイントや活用方法についてご紹介していきます。また、メリットやデメリットも合わせてご覧ください。
1.ロフトリフォームとは?
お部屋の天井付近に空間をつくることにより、新たなスペースを確保し、物置や多目的スペースとして利用できるお部屋のことをロフトといいます。屋根裏部屋を利用したスペースや、上下に2つの部屋が連続して存在している上のお部屋をロフトと呼ぶ場合もあります。
既存のお部屋の中に新たにロフトスペースを設けるというリフォームは、限られた空間を効率的に使うことができると、近年人気を集めています。
2.ロフトリフォームのポイント
リフォームでロフトスペースを設ける場合のポイントをいくつかご紹介します。
2-1.ロフトと呼べるスペースの大きさは決まっている
まずは、つくる空間が広すぎてはいけないという点です。建築基準法では、ロフトをつくる場合「高さ1.4m以下かつ、ロフトがある部屋の面積に対して2分の1以下の面積」のスペースでなければいけないという決まりがあります。
この基準を少しでも越えてしまうと、ロフトスペースではなく居室としてみなされてしまいます。2階の部屋に基準値以上のスペースのロフトをつくってしまった場合、それはロフトとしてではなくれっきとした“3階フロア”としてみなされてしまうというわけです。
そうなると、建築申請認定を新たに行わなければいけないだけではなく、固定資産税にも影響があるので注意が必要です。
2-2.断熱処置をきちんとする
ロフトスペースは天井に位置するため、寒暖差の影響を受けやすい構造となります。特に、断熱材処理をきちんとされていないロフトスペースは、夏は灼熱、冬は極寒になり、荷物の保管にも影響をきたすほどです。ロフトのリフォーム工事をされる際には、断熱処理も同時に依頼しましょう。
3.ロフトのメリット
それではロフトスペースのメリットを、活用方法をふまえながらご説明していきましょう。
3-1.収納スペースとして利用できる
天井が高いお家の場合、新たに収納家具を増やすよりも、ロフトを利用して物置スペースをつくるほうがお部屋をスッキリさせることができます。また、急な来客時には荷物の一時保管場所としても重宝します。
3-2.子ども部屋として利用できる
ロフトは天井が1.4m以下と決まりがあるため、天井が低くなってしまいます。小さいお子さんであれば多少天井が低くても気にならないため、子ども部屋としての利用がおすすめです。秘密基地のような感覚でよろこぶお子さんも多いそうです。また、リビングやダイニングキッチンがあるお部屋にロフトスペースをつくればお子さんの様子をいつでも確認しながら過ごすこともできます。
3-3.趣味の部屋や書斎として
個室を増築するのは難しいけれど、ちょっとした趣味の部屋や書斎がほしいという大人の方にもロフトスペースはおすすめです。
3-4.衣食住のメリハリがでる
狭小住宅にお住まいの場合、食事・睡眠・生活を全て同じ空間で行うという方も多いかと思います。ロフトスペースを活用することで食事や睡眠の場所を切り分けることができるため、衣食住のメリハリがある規則正しい生活を送ることができます。
4.ロフトのデメリット
しかし、いいことばかりではなくデメリットやロフトを利用する上での注意も必要になります。
4-1.夏は暑く、冬は寒い
ロフトは天井に近いスペースなので、お部屋に設置されているエアコンや暖房機の効果が期待できません。特に夏場は、暑い空気が天井付近に溜まりサウナのような暑さになってしまいます。断熱処理をきちんとして、必要であればエアコンの設置を行いましょう。
4-2.はしごの上り下りには注意
はしごを使って上り下りするため、足元には注意しましょう。特に寝室として利用する方は、寝ぼけて落ちてしまわないように注意することが必要です。
4-3.掃除が大変
はしごを使って掃除機や掃除道具をロフトに運ぶのは大変です。億劫になってしまうので、お掃除をするための工夫が必要になるかもしれません。
5.まとめ
今回は、ロフトのリフォームについてご紹介してきました。増築せずに生活のスペースを広げたいという方にはロフトリフォームはおすすめです。お子さんが小さいときには子ども部屋として使用し、子どもが巣立った後、使わなくなれば物置や多目的スペースとして活用するなど、ライフスタイルの変化に合わせての使用方法の変更も可能です。
「池田建築株式会社」では、ロフトスペースのリフォームの相談についても受け付けております。ロフトリフォームを検討したい、ロフトリフォーム費用の見積もりが知りたいという方はぜひ一度お問い合わせください。また、天然の素材にこだわってリフォームを行いたいという方も大歓迎です。