リフォームの中でも特に、部屋のイメージを変えてしまうのが壁紙の張替えです。マンションにお住いの方は、白に統一した壁紙が多いのではないでしょうか。自分の好きな壁紙に変えてみたり、白い壁紙のため経年劣化が目立ってきた方などは、一度壁紙の張替えをご検討してみてはいかがでしょうか。(なお、本コラムで記載している費用はあくまで一般的な金額であり、弊社のものではないことをご了承下さい)
1.マンションリフォーム:壁紙の選び方
まず、壁紙を選ぶ際のポイントをご紹介します。壁紙一枚で部屋全体のイメージがガラっと変わってしまうため、壁紙選びには慎重になりましょう。
壁紙を選ぶ際は、まず始めに、自分がどのような部屋にしたいかをイメージしておきます。白黒のシンプルな部屋であれば、白か黒一色の壁紙、ポップで可愛らしい部屋であれば、ピンクや黄色などの明るい色の壁紙など、部屋のイメージが固まっていれば、それに合った壁紙を選ぶことが大切です。
次に、床の色と天井の色との組み合わせに目を向けてみます。部屋の配色として、床から天井に向かって、色が明るくなっていけば、天井を高く感じることができます。反対に、天井から床に向かって明るくすれば、、落ち着きがある部屋になります。
ここまでで、どのような見た目の壁紙にするかが定まったのではないでしょうか。しかし、壁紙の見た目だけを気にして、機能や性質を無視してしまっては、後々、後悔してしまうかもしれません。壁紙の種類についてもご紹介します。
2.マンションリフォーム:壁紙の種類
下記、代表的な壁紙の種類です。
- ビニールクロス
- 織物クロス
- 紙クロス
- オレフィン
- 珪藻土クロス
これらには、一つずつ異なった特徴があります。
2-1.ビニールクロス
ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニール樹脂をシート状にしたもので、紙を裏打ち(主素材を安定させるために台紙を貼る)したものとなります。ビニールクロスは、壁紙の中でも特に多く使用されており、メジャーな壁紙となっています。価格的にも安価な部類に入り、デザイン性も豊かで、壁紙の表面に凸凹を施すなどの加工もできます。
2-2.織物クロス
織物クロスは、主にレーヨンを用いた壁紙です。織物の厚みがあるため、温かさを感じることができるテクスチャーとなっています。価格は高めですが、その分、高級感があり、かつ重厚感もあります。
2-3.紙クロス
紙クロスは、洋紙や和紙を用いた壁紙です。昨今では、特にパルプなどを使用した洋紙を用いることが多くあります。紙ということもあり、環境面に優しい壁紙で通気性に優れています。
2-4.オレフィン
オレフィンは、ポリエチレンなどの合成樹脂を主に用いた紙です。壁紙によく使われるビニールクロスと似た性質を持っています。オレフィンの表面は強度が高く、傷が付きにくいといった特徴があります。そして、汚れにくい特徴もあるため、壁紙の中で機能面に優れたものとなっています。
2-5.珪藻土クロス
珪藻土(けいそうど)クロスとは、簡単に言い換えると、藻類の一種である珪藻が長い年月をかけて堆積してできた珪藻土を紙の上に吹き付けている壁紙となります。珪藻土は吸湿性や消臭性に優れ、蔵などに昔から使われてきた天然素材です。デザイン、機能面、共に優れているため、最近は選択する方が増えています。珪藻土クロスの持つテクスチャーが気に入った方や、珪藻土クロスの機能面を気に入った方などが購入されています。
3.マンションリフォーム:壁紙張替えの流れ
業者によって、壁紙の張替え手順が異なってきますが、基本的には下記のような流れになっています。
- 管理組合に届出を出す(マンションの場合)
- 部屋の片付け
- 壁紙を剥がす
- 下地の補修
- 糊付け
- 壁紙貼り
マンションにお住いの場合は、工事前に管理組合に届出を出す必要があります。業者の方の出入りがあり、騒音の問題もありますので、事前に管理組合に届出を出して相談するようにしておきましょう。
管理組合から了承を得たら、壁紙を張る際に邪魔にならないように部屋の片付けをしておきます。工事日までに、家主が壁紙周りの家具などを片付けておくと、スムーズに工事が始められます。
その後、古い壁紙を剥がしていきます。剥がした際に、下地に隙間があれば、パテなどを使い下地を補修します。
次に、実際に張る壁紙の裏面に、専用の機械を用いて糊付けを行います。機械で行うため、むらがなく、均一な仕上がりになります。
最後に、糊付けした壁紙を壁に張って完了です。
以上が壁紙張替えの一連の流れになります。工事にかかる時間は、張替える範囲などにもよりますが、個人宅の場合ですと、基本的には1日で工事が完了することがほとんどです。
4.マンションリフォーム:壁紙張替えの相場
壁紙の種類や業者にもよりますが、壁紙張替えの相場は、1㎡につき1,000円前後となっています。安価な壁紙であれば800円程度で済むこともあります。高額なものであれば1,500円程度となっています。(一般的費用)
基本的には、「㎡」で費用を見積もりますが、中には「m」や「帖」で見積もりを行っている業者もいますので、表記の単位に気を付けて見積書に目を通しましょう。
5.まとめ
リフォームの中でも、壁紙の張替えは大きく部屋のイメージを変えてしまうので、自分が思い描く理想の部屋に近づけるように、どのような壁紙にするかデザインから材質まで念入りに考えておきましょう。もちろん、費用についても要チェックです。
現在、リフォームを考えている方は、是非とも、池田建設株式会社へお問い合わせください。壁紙のみならず、リフォーム全般のご相談もお待ちしております。