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物件の耐震性の判断基準と耐震リフォームの価格相場

そろそろ家も古くなり、地震に備えて中古物件の購入を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでこの記事では、マンションや戸建て住宅の購入に知っておくべき耐震性の判断基準や耐震リフォーム相場についてご紹介します。これから購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

1.マンションの耐震性はどこで分かる?

マンション購入のときに気になるのが耐震性です。地震大国である日本では、近年も変わらず大きな地震が立て続けに起こっています。特にマンションや戸建てを購入する際には、やはり耐震性を第一に考えておく必要があるでしょう。

 

耐震性について、まずチェックしてほしいのは築年数です。築年数が古い、特に1981年以前のマンションであれば、震度6弱以上の大きな地震に耐えられず、家屋の破損、最悪の場合は倒壊してしまうような可能性もあります。

 

次に耐震構造もチェックしましょう。マンションに多い構造は鉄筋コンクリートですが、耐震性がとても高いSRC構造がおすすめです。

 

また、耐震、制震、免震がある地震対策の構造の中では免震を選ぶとよいでしょう。免震の場合は建物自体を守るだけでなく、建物内の揺れも軽減するという特性があります。可能な限り、免震構造のマンションを選ぶようにしましょう。

 

さらにマンションを選ぶときには形状にも考慮しましょう。L字型や長方形などさまざまな形状があり、耐震性にこだわるのであれば、長方形型がよいでしょう。

 

そして、耐震等級を把握しておくことも大切です。震度6弱以上の大きい地震を想定する場合、等級としては2以上を選びましょう。

 

2.マンションの耐震リフォームの相場

気になるマンションの耐震リフォーム費用の相場ですが、築年数や構造によって大きく変化します。

 

平成25年に実施された「マンション実態調査結果」でのマンションのリフォーム相場は200万円程度となっています。現在のマンションのリフォームを考えているという方は、まずは耐震診断を受けて、耐震のためにどんなリフォームが必要なのかを調べておくといいでしょう。

 

3.戸建ての耐震性はどう判断する?

マイホームを購入するときに戸建てを購入される方もとても多いですが、戸建ての耐震性はどう判断すればいいのでしょうか。新築ではなく建売りで戸建てを購入する場合の耐震性に関するチェックポイントを説明します。

 

まずはマンションと同様に築年数を把握しておきましょう。特に木造住宅であれば、耐震に関する法令が厳しくなった阪神・淡路大震災以降に建てられているかをしっかりと調べておくべきです。

 

戸建ての間取りとして耐震性が高いのが、総二階と呼ばれる形です。工務店が見学会を実施するような戸建ての建売の構造にこの総二階のデザインがとても多いのはこのためです。

 

また地震の横揺れに抵抗する壁、耐力壁がしっかりとあるのか、壁の面積は適切か、吹き抜けがあるかどうかも耐震に大きな影響を与えるので事前に確認しておきましょう。

 

築年数の浅い戸建てであれば、ほとんどの場合、最初から耐震構造や免震工法が取り入れられ、地震の揺れをダイレクトに家に伝えない構造になっています。

 

中古物件では免震工法はほとんどみられないので、戸建てを購入する際には免震構造が組み込まれているかの確認が必要です。また、耐震等級についてもマンションと同様に2以上の戸建てを選ぶといいでしょう。

 

4.戸建ての耐震リフォームの相場

築年数が35年を経過していて、かつリフォームが行われていない場合、阪神・淡路大震災以降に制定された新しい耐震に関する基準を満たしていない可能性が高くなっていますので、地震のときに倒壊する可能性が高くなってしまいます。そのため、築年数が35年以上の物件に関して、耐震リフォームは必須といえます。

 

戸建ての耐震リフォームの相場もどこまで耐震工事を行うかによって費用に大きな差があります。2014年に実施された日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の調査によると、平均で150万円という報告があります。

 

さらに旧耐震基準の1981年以前の戸建てであれば、追加の耐震工事で20万円ほど費用が加算されるようです。中古物件を購入するときには、特に1981年以前の戸建てには注意が必要になります。

 

5.まとめ

 耐震性の判断には、マンションでも戸建住宅でもまずは1981年以前に建てられているかどうかが大きな基準となります。阪神・淡路大震災以降に厳しくなった耐震に関する基準をクリアしているかどうかは、大地震が起こったときに自宅が倒壊するか否かを見極める大きなポイントとなります。地震はいつ起きてもおかしくありませんので、住宅の耐震に不安がある方は早めに耐震リフォームを行いましょう。

 

「池田建築株式会社」では、マンションや戸建ての住宅に関する耐震リフォームのお見積もりも行っております。今回紹介した相場も参考にしつつ、費用についても気軽にご相談ください。