店舗の内装をお考えの方、お店の第一印象を左右する一番の要因は「内装」だということをご存知でしょうか?商品やサービスとも肩をならべるほど大切な内装デザイン。今回は店舗内装を決める際のポイントについてご紹介させていただきます。
1. 店舗内装のポイント①お店の印象を決める壁の色
1-1. 店舗の雰囲気に大きな影響を及ぼす壁の印象
店舗の雰囲気作りに大切なこととは何でしょうか。インテリアや内装や照明、音楽などいろいろな要素が思い浮かぶと思います。その中でも、店舗の第一印象の決め手になるのは「壁」、「床」、「天井」のデザインだと言われています。特に、入店した際にお客さんの目線の位置にある「壁」は、そのお店の第一印象を決める大きな要因となります。
1-2. 店舗内装のコーディネートの基本
店舗内装は、基本的に床に一番濃い色を合わせ、壁、天井に向かうにつれて色が淡くなっていくように配色していきます。床から天井に向かって色を明るくすることは、天井が高くゆとりのある印象を作り出す効果があるからです。
また、淡い色を壁に用いると、空間に奥行きがあるように見え、より広い印象を与えますし、逆に濃い色を用いると空間が引き締まって見える為、より狭い印象を与えます。
例えば、陽の光が差し込むナチュラルテイストなカフェでは、壁や天井に淡い色を選ぶことで、より開放的な雰囲気を演出することができます。逆に、落ち着いた隠れ家的なイメージのカフェでは壁に渋い色を合わせると居心地が良い落ち着いた雰囲気をつくることができます。
色が人にあたえる印象の効果を踏まえながら、それぞれの業種とお店のイメージに合った壁の色を選ぶといいでしょう。
2. 店舗内装のポイント②おしゃれ感と機能性を両立するには
店舗の雰囲気の要である内装はとても大切なものです。しかし内装にこだわるあまり、従業員にとって十分な導線確保ができなくなってしまったり、光熱費や維持費のコストパフォーマンスが悪い造りになってしまったりしてはいけません。おしゃれ感と機能性を両立した店舗内装とはどのようなものなのでしょう。
2-1. 【おしゃれな内装のポイント】お店のイメージやテーマを明確にする
イメージやテーマがまとまらないまま内装を考えてしまうと、ちぐはぐなゴチャゴチャした印象になり、おしゃれとは程遠い内装になってしまいます。
そこでまずは、お客さんにどのようなイメージを与えたいのかを明確にしましょう。「落ち着いた雰囲気」、「にぎやかな雰囲気」、「非日常的な雰囲気」などざっくりとしたイメージを考えます。ざっくりとしたイメージが浮かんだら次はもっと具体的な“テーマ”を決めます。
「森の中にある山小屋でコーヒーを飲んでいるようなホッとした空間」、「ニューヨークのにぎやかなカフェで世界中のお茶が楽しめるスタイリッシュなひととき」など、どんどん具体的に掘り下げていきます。イメージやテーマが明確であればあるほどイメージしている世界観が明確になり、内装やインテリアに統一感が出てきます。よく巷でおしゃれだと言われているお店の内装は、どこも明確なイメージやテーマを持っています。
2-2. 【機能性のある内装】従業員が働きやすい内装を心掛ける
内装づくりは、お客さんの目線に立って考えることと、従業員の目線に立って考えることの両方が大切です。従業員の導線を確保することができなければ、従業員の働き易さやお店の回転率にも影響が出るからです。スタッフが働きやすい導線、作業効率がいい作業場の配置などを、実際に働くスタッフと相談しながら考えるといいでしょう。
2-3. 【機能性のある内装】ランニングコストを考慮した内装
例えば、ガラス張りの店内は、太陽の光が差し込み日中は電灯を使う必要がなく経済的ですが、真夏になるとガンガンと差し込む太陽光の熱で店内が暑くなり、エアコンをフル稼働しなければならず、光熱費がかかります。あらかじめ防熱機能を兼ね備えたブラインドを設置したり、天井にシーリングファンを設置したりして、光熱費等のランニングコストを抑える工夫をしましょう。
3. 店舗内装のポイント③法律に基づいた内装作り
火を扱う飲食店や人が多く集まる劇場やホテルなどでは、万が一火災が起こってしまった際に被害を最小限に抑えるために、店舗の内装には燃えにくい素材を使わなくてはいけないという「内装制限」が設けられています。
素材を準不燃素材または難燃素材に変えるだけで、火の燃え上がりは驚くほど抑えられます。使う資材によって人の命に大きく影響を与えるので、内装を決める際には必ず内装制限に基づいた適切な資材を選ぶようにしてください。
4. 店舗の内装で困ったら工務店に相談
店舗の内装とひとくくりに言っても、雰囲気づくり、従業員の働きやすさ、光熱費などのコストパフォーマンスなど、さまざまな状況に配慮することが必要です。店舗内装は、見た目の効果だけでなく、機能性や法律に基づいた安全性も考慮して決めなければいけません。中には専門家の知識が必要な場合もあります。そんなときに頼りになるのが、工務店の存在です。ありとあらゆる店舗の内装を手掛け、資材についても深い知見がある「内装業のプロ」である工務店に相談するのがおすすめです。
5.まとめ
店舗の内装を考えるとき、素人だけでは心許ないとき、専門的なアドバイスがほしい、そんな時は、是非、工務店に相談してみましょう。店舗の内装に困ったときは、自然素材住宅とリフォームを得意とする池田建築株式会社へどうぞご相談ください。