注文住宅で新築の間取りを決めるのはワクワクして楽しいことです。ですが、将来住み続ける家ということを考えれば、慎重に考えなければいけません。これは意外にたいへんな作業になります。家の間取りは毎日の生活に直結してくることなので失敗したくありません。
そこで、今回は一人暮らしの方から高齢夫婦の方まで、間取りを決める上で大切な知識とポイントになることをまとめました。
1.一人暮らしの新築間取りはここがポイント
一人暮らしで新築を注文するなら、まず気にしなければならないのは防犯面です。最近では防犯カメラの設置をはじめとする防犯グッズが販売されていますが、間取りによっては死角が生まれてしまう可能性があります。そのため不審者が侵入しにくい窓の配置や、防犯面を考えた間取りにする必要があります。
とはいえ、日中に家に光が入らないと暗くどんよりとした空気になってしまうので、効率よく光を家に取り込める窓の配置にすることがポイントです。窓を配置する方角は一般的に南側の窓を大きく、北側の窓を上部に取ると風の通りも良くなるといわれています。もし西側に窓を取り付ける場合、西日が射し込み夏場は暑くなる可能性もあるので、こうした点も考慮しながら決めていきましょう。
一人暮らしで新築を注文する場合は将来のことも考える必要があります。例えば、今後結婚する予定や両親家族と住むのであれば、トイレの設置数や洗面所などの水回りにも気を配りたいところです。さらに、自分のスペースを確立するために来客用の和室などを間取りに加えることもポイントになります。プライベートを確保しつつ、来客に対応できるような動線を意識して間取りを考えましょう。
2.子育て世代の新築間取りはこう注文する
子育て世代の新築注文で、必ず視野に入れなければならないのは、子どもの成長です。子どもが小さいうちは子どもが目に入るような動線をつくり、子どもの成長に応じたプライバシーを守る部屋も必要となります。さらにご家庭の来客スペースを確保するといった部屋数にも気を配る必要があります。子育て世代で大切なことは動線を考えた間取りづくりをすることです。まずは炊事・洗濯・育児の組み合わせがスムーズにできる「家事動線」を確保します。また、目を離したすきに子どもはさまざまな行動をしてしまいますので気を抜くことができません。
そこで、炊事と洗濯をする場所を一ヶ所にまとめ、さらに育児もできるような広い間取りを考えると母親の労力を減らすこともでき、家事に対するストレスの軽減につながります。子どもが大きくなっても家事動線が変わらないスムーズな間取りを考えることによって、家事の効率化を図りましょう。
ほかにも家族が家の中を歩きやすく、不快にならない動線を考えましょう。例えば、朝の会社や学校へ行く前に、顔を洗うための洗面所が混雑する場合があるかもしれません。そういった余計なストレスを回避するためにも、通勤動線も確保しなくてはなりません。
さらにトイレの配置をどうするかなども大切です。リビングなどの家族みんなが集まる場所の近くだと、音が気になってしまいます。2階のトイレが1階の和室の上にある場合、和室に音が聞こえてしまうといったケースもあるので注意が必要です。また、家族で暮らすということはその分の収納スペースを確保することも必要です。収納が少ないと物が増えた場合に収納できなかったり、掃除もしにくかったりと不便を感じてしまいます。「思い出を収納するスペース」や「日頃使用するものをしまうスペース」といった、どこに収納するかあらかじめ考えておおきましょう。いざ実際に暮らして、「収納スペースがなくて困る」といった事態を防ぐことができます。
3.高齢夫婦の新築は間取りをこうしよう
高齢夫婦で暮らすための新築を注文するときに大切なことは、お互いの今後について、しっかり話し合うことです。車椅子が必要になる可能性もあるので、部屋の間取りはシンプルで動きやすいものにすることがポイントです。段差が少ないバリアフリーはもちろん、廊下の幅を広くしたり扉の幅を広くしたりすることによって歩きやすく、車椅子でも快適に生活ができる間取りを考えましょう。部屋を引き戸で必要に応じた間仕切りができると普段は広いスペースでくつろげ、孫やご子息が遊びに来たときにプライベートの空間をつくることができます。
さらに高齢夫婦なら防犯面もしっかり意識した間取りを考えなければなりません。生活スペースが1階ですと、貴重品などもそこへ置くことが増えるので、窓の配置や防犯カメラの設置を徹底しましょう。2階の設置についても新築を注文するときに相談しましょう。高齢で登ることがなくなると2階の管理が行き届かなくなり、2階から老朽化が進むおそれがあります。今後2世帯で生活をするのか、ご家族に家を譲るかなども考えておくとスムーズな間取りづくりができます。
4.間取りで失敗しないためのコツ
新築の注文や間取りを一から考えることは一生にそう何度もありません。一度注文した後に間取りを変更することはほとんど不可能です。そのため間取りは慎重に考えなければなりません。間取りで失敗しないためのコツは、まず家をどのような雰囲気にしたいのかをあらかじめ考えておくということが重要です。
ただ、デザインにこだわりすぎて生活に支障をきたしてしまっては元も子もありません。吹き抜けのある家が多い一方で、吹き抜けは暖房効率が悪いため、夏は涼しくても冬は寒く暖まりにくいといったデメリットもあります。ダウンライトも高い位置のため、ライトの位置に気をつけなければ夜も薄暗くなってしまいます。風通しが悪く暗い場所にはカビも発生しやすくなるため注意しましょう。
天窓をつけるときも、夏は日差しが直接入ってしまうため、暑くなってしまうといったデメリットがあります。吹き抜けや天窓をつけたいと考えているのであれば、一度新築を注文する会社としっかり話し合いましょう。ご家族や一緒に住む相手がいる場合は、意見をしっかりまとめて組み込むことも大切です。新築を建てるうえで意見をまとめることで家作りを前向きに考えることで、一致団結して将来のストレスが軽減できます。
さらに、今は不要であれ、後々必要になる可能性がある仏壇などを配置するスペースもあらかじめ考えて間取りを決めることで、置く場所に困るといったトラブルを防ぐことができます。また意外と忘れやすいのがコンセントの位置です。コンセントは1部屋の坪数と同じ数が目安とされており、リビングならテレビを設置する場所の近くにコンセントを配置するなど間取りを考える上で一緒に考える必要があります。
5.まとめ
新築の住宅はこれから住み続ける家になります。そのため間取りを決めることはとても大切で、間取り以外にも壁や内装なども一緒に考える必要がでてきます。そんなとき深刻に考えず、楽しく考えて家族や自分自身が楽しくなるような家作りを目指していきましょう。
新築の間取りを相談するには設計事務所や工務店、ビルダー、ハウスメーカーなどのHPやカタログ、パンフレット、展示場などあらゆる情報をチェックして、将来住み続ける家作りの依頼先を考える必要があります。しかし、住宅会社から自分の理想の家を実現してくれる会社を探すのには骨が折れるものです。
そこで愛知県に新築を建てるなら、ぜひ、自然素材にこだわった快適空間を実現する「池田建築株式会社」にご相談ください。お客様の理想の実現に向けたサポートをいたします。