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自然素材を使った住宅のコストとは? トータルでは高くないかも?

自然素材を使った住宅のコストとは? トータルでは高くないかも?


自然素材を使用した住宅は、通常の住宅よりも値段が高くつくと思っている方が多いと思います。確かに、初期費用が掛かるのですが、長い期間で見ると自然素材ならではの強みが発揮されます。トータルのコストで考えますと、意外と通常の住宅と変わらないかもしれません。

1. 住宅で使われる素材とは

住宅にはさまざまな素材が使用されています。大きく分けますと、化学物質が使われている素材と自然素材の2種類です。どちらにも長所短所があるのですが、最近では、化学物質をなるべく使用しないで自然素材で手掛ける住宅が注目されています。

化学物質の素材を用いているものには、ビニールクロスや合板フローリング、ビニールシートなどがあります。生産コストが安いことから、価格面では自然素材よりも安いです。しかし、住宅に使われている化学物質は、健康に悪影響を及ぼす場合があることから、警戒する方がいる素材でもあります。

自然素材は、化学物質が一切入っていない天然の素材を指します。使用される素材は、木材や漆喰、綿、麻、珪藻土などです。化学物質が使われている素材よりは高値ですが、安全性が高くて性能面でも優れているものが多いことから需要が高まっています。

2. 自然素材の住宅の費用はいくら位?

自然素材を使う住宅の費用は、一般的な住宅よりも高くなります。あくまで一般的な費用ですが、自然素材を使う住宅の一坪あたりの単価は、55万から60万円くらいが相場です。対して、一般的な住宅の一坪あたりの単価は、50万円前後となります。

住宅の一般的な坪数を40坪、自然住宅の一坪あたりの単価を57.5万円で計算してみます。すると、自然素材の住宅の方が一般的な住宅よりも300万円ほど費用が掛かることになります。住宅の坪数や自然住宅の坪単価が、条件によって変化することを考慮すると、参考価格としてはだいたい200~300万円ほどの差が出るとお考えください。

3. 自然素材はコストが高いのか

自然素材の住宅に掛かる費用は、一般的な住宅よりも200~300万ほど高くなりますが、コストが高いかとなると話は別です。なぜなら、コストに関しては初期費用とは別に補修費やメンテナンス費、経年劣化による交換費用までを考える必要があるからです。

化学物質が使われている素材は、初期状態はキレイなのですが年数が経つごとに傷やひび割れ、変色などが発生してきます。使用環境にもよりますが、目安としては10~15年ほどが交換のタイミングです。床、外壁、内壁などの箇所を補修したり交換したりする費用を計算しますと、結構な金額になります。

一方、自然素材は、化学繊維が使われている素材と比較すると劣化しにくい素材です。途中で補修やメンテナンスは発生しますが、交換をしないで長年使用できる可能性があります。年数が経って自然素材の風合いが変わる現象は、経年変化と呼ばれています。むしろ時間が経つほど味わいが増して、好みの状態になるかもしれません。

自然素材を使用すると初期費用は高くつきますが、化学物質が使われている素材のような頻度での交換は発生しにくいです。多少の傷やひびができても、見た目が劣化を感じさせない状態なら、簡単な補修で済んでしまいます。その点を踏まえて価格を比べますと、トータルのコストがあまり変わらなかったり、むしろ安く済んだりするケースが十分に考えられます。

4. 自然素材のメリットを確認

住宅を選ぶ要素の一つとして、価格面はとても重要です。そして長く住む上では他にも重要な要素があり、その点で自然素材には強みがあります。長い期間使用することができる自然素材ですが、同時に住む人にとってうれしいメリットがあるのです。

まず、自然素材は健康面において安心して使用できる利点があります。化学物質が使われている住宅では、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの心配がありますが、自然素材は気にする必要がありません。健康や安全性は、価格以上に気にするべきことでもありますので、この違いは非常に大きいです。

また自然素材には湿調効果が備わっています。素材自体が呼吸をして湿度を調整するので、快適に生活しやすいです。さらに、自然素材には癒しやリラックスの面でも効果があります。くつろげる空間をつくる上では欠かすことができない素材です。

5. まとめ

自然素材を使う住宅は、初期費用だけを見た場合には高く感じるかもしれません。しかし、補修や交換などを考慮した長期的な視点で見ると、結果的にはコストに差がないことをご紹介しました。

また、価格を調べるときにはどの範囲で自然素材が使用されているかを確認してください。低価格の見積もりでも内訳を見たら、自然素材が一部しか使われていない、なんてこともあるかもしれません。

自然素材を使う住宅の価格で気になる点がありましたら、ぜひ一度「池田建築株式会社」までお問い合わせください。本物の自然素材をいたる所に使用した住宅をできる限り価格を抑えてご提案いたします。