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自然素材の経年変化 ~月日で変わる風合いを住みながら味わおう~

自然素材の経年変化 ~月日で変わる風合いを住みながら味わおう~


自然素材は、住む人の心地よさや健康において非常に優れた素材です。自然素材は、他の素材とは違って時間が経つことに味わいが増していく特性があり、それを経年変化といいます。自然素材を使った住宅では、時間の流れで変わっていく風合いを愛でながらの暮らしが可能です。

1.時間が経つごとに味がでてくる自然素材

経年劣化とは、時間の流れとともに少しずつ劣化していく現象です。例えばビニールやプラスチックのような素材は、新品の状態が一番きれいですがその後は時間が経つごとに色あせたりひび割れたりして、見た目だけでなく性能も落ちていきます。

一方、経年変化とは時間の経過で変わっていく色や風合いのことを指し、自然素材によく使われる言葉です。自然素材は、他の素材よりも劣化や性能の低下が起こりにくく時間と共に色濃くなったり明るくなったりして変化していきます。色が馴染んで美しく変わっていく過程は、他の素材では味わうことができません。

また自然素材として床材で使われる無垢材は長年の使用で光沢が増していく特徴があります。生活の中で、床が摩耗され続けることによって少しずつ磨かれているような状態になるからです。そのような経年変化を味わうことも自然素材が使われている住宅に住む楽しみのひとつです。

2.自然素材が長持ちする理由

自然素材は、経年劣化ではなく経年変化という表現が多く使われます。自ら湿度調整が行える自然素材は、環境に対応する力があるので傷みにくくて長持ちしやすいです。劣化よりも変化に特徴があることが、経年変化と呼ばれる理由ともいえます。

木は、呼吸をすることによって湿度が高いときには乾燥しやすく寒い時期には湿度を保つ働きをします。また壁材の珊瑚や、壁紙に使う天然の綿、麻、レーヨンなどの自然素材も調湿効果が備わっています。これによって湿気による痛みやカビなどによるダメージを防いでいます。

そして、自然素材は時間が経過するにしたがって強度が増していく特徴があります。何百年も前から存在する歴史ある数々の建築物が、自然素材の強さを証明しています。一般的な住宅は30年ほどで建て替えますが、自然素材が多く使われている住宅でしたらより長く住めるでしょう。

3.色々な場所に使用している自然素材

当社が手掛けている「くつろぎの家」では、普段の生活で利用する部屋の床や壁、天井だけではなく目にする機会が少ない押し入れや収納にいたるまで、あらゆる所で自然素材を使用しています。性能や健康面での利点から自然素材を使用していますが、時間と共に風合いが変化していく楽しさも、癒しの空間には重要です。

床材には、お客様に他の要望がある場合を除いて無垢材を使用しています。無垢材も年数による風合いの変化が感じやすい素材です。日常的に床を歩いて生活し続けることによって、徐々に味わい深い色になっていきます。少しずつ変わっていく色合いを見ていますと、時間を掛けて床を育てているような気持ちになるかもしれません。

4.床に無垢材を使用する利点

長年生活していますと、どうしても住宅に傷やシミができてしまいます。特に床は、物を動かして傷がついたり水分などが原因でシミができたりしやすいです。状態によっては、補修ができずに張り替えるしかない場合もあります。しかし天然の材質である無垢材は、ある程度の傷やシミなら味わいへと変えてしまいます。

床材には、複合材と呼ばれる合板、集合材の上に表面材を貼ったものがあります。このタイプは傷が深いと下の層まで見えるような状態になります。傷口で素材や色が変わりますので、見た目がよくありませんし補修が困難です。

その点、無垢材は複合材のように板同士を重ねている訳ではありませんので、傷がついても見た目自体は大きく変わりません。また、無垢材は、ひとつずつ色や木目に違いがありますので、多少のシミなら馴染んでしまいます。そして万が一傷やシミが濃い場合には、木材の表面を削って再塗装する補修を行うことができます。

5.まとめ

自然素材は、住む人の安らぎや健康面に良い影響を与える優しい素材です。通常、時間と共に物は劣化していきますが、自然素材は味わい深く経年変化していきます。また、調湿効果や強度面においても住居環境をサポートします。自然素材が使われている住宅は、ずっと快適に楽しみながら過ごせる空間といえるでしょう。

年数を重ねるごとに味わいが増して、安心して健康に過ごせる条件で住宅をお探しの方は、是非一度「池田建築株式会社」へご相談ください。当社は、お住まいになる方の健康で明るい生活を実現するために、自然素材と健康に特化した住宅を造っています。