住宅のリフォームには、窓に対して行う「窓リフォーム」もあります。比較的規模の小さなリフォームではありますが、そこには大切な目的があります。それでは、窓リフォームはどのような目的や方法で行われ、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。また、窓リフォームで失敗しないためにはどのような点に注意するとよいのかみていきましょう。
1.窓リフォームの目的
窓リフォームをする目的は、人によってさまざまですが、その中でも代表的なものについて以下に挙げていきます。
1-1.断熱性の向上
窓リフォームの目的として一つ目に挙げられるのは、「断熱性を向上」です。
熱には、温度が高いところから低いところへと流れていくという性質があり、断熱性の低い窓を使用していると、夏には暑さが室内に流れ込み、冬には室内の暖かさが外に逃げてしまうことになります。その結果、冬場になると窓に結露が発生し、それが原因で室内にカビが発生してしまったり、冷暖房を使いすぎて光熱費が必要以上にかかってしまったりということが起こりやすくなります。
これらの対策として、断熱性の高い窓にリフォームを行い、冬場の結露を防ぎ、光熱費の削減や省エネを実現することが可能になります。
1-2.防音対策
二つ目に挙げられるのが、「防音対策」です。
家の中では、生活しているときの物音や話し声などいろいろな音がします。普通の窓を使用している場合、そのような音が外に漏れていないか気になってしまうときがあったり、近所の騒音が窓を通して家の中まで聞こえてきてしまったりすることがあります。
窓リフォームを行うことで、外に漏れる音も外から入ってくる音も最小限に抑えることができます。
1-3.防犯対策
三つ目に挙げられるのが、「防犯対策」です。
空き巣の多くは窓から家の中に侵入してきます。簡単に割ることのできない窓へとリフォームすることで、空き巣の被害を受けにくい家にすることが可能です。
その他にも、「風通しを良くすること」「部屋に自然の光をもっと取り入れること」「プライバシーを守ること」など、さまざまな目的から窓リフォームが行われています。
2.窓リフォームの方法
それでは、窓リフォームにはどのような方法があるのでしょうか。代表的な窓リフォームの内容を紹介します。
2-1.窓の交換
まず、窓の交換が挙げられます。これは、サッシも含めて窓をまるごと交換する方法です。窓のサイズなどは変わらないので、周りの壁を壊す必要はありませんが、サッシごと古いものから新しいものへと交換するため、断熱性の大きな向上が期待できます。
2-2.内窓の設置
続いて、内窓の設置です。これは、従来あった窓の内側に新たにもう一つ窓を設置し、二重窓を作るリフォームです。窓を二重にすることで断熱性が高くなることが期待できるだけではなく、防音対策や防犯対策においても効果を発揮します。工事が比較的簡単で、短い期間と安い費用で済ませることができるため人気がある窓リフォームになっています。
2-3.ガラスの交換
そして、ガラスの交換です。先ほど挙げた窓の交換とは違い、サッシは交換せずにガラスをより機能性の高いものに交換します。これによって、防犯対策や日射対策などを行うことができます。とても手軽にできる窓リフォームではあるのですが、サッシごと交換するよりもその効果は小さくなってしまいます。
また、あまりにもサッシが古いとガラスのみの交換はできない場合があるため、注意が必要です。
2-4.窓の増設と窓のサイズ変更
最後に、窓の増設やサイズの変更です。この方法は、風通しや採光を良くするために行われることが多いです。足場を組んだり、壁を壊したりといった作業が伴うため、大がかりで費用や時間も多めにかかるリフォームです。
また、壁を壊すことで耐震性を損なう危険性もあるので、このリフォームを行う際には信頼できる業者選びがとても大切になります。
3.窓リフォームの費用の相場
続いて、窓リフォームにはどれくらいの費用がかかるのか、その相場をみていきましょう。なお、ここで紹介するのはあくまでも一般的な費用であり、当社のものではないことをご了承ください。
窓リフォームの費用は、リフォームの方法や窓のサイズや使用するガラスの種類などによっても異なってきます。また、窓の増設やサイズ変更において、足場を組んで工事を行う場合は、その分費用も高くなります。方法別の費用の相場は以下の通りです。
・ 窓の交換 10~20万円程度
・ 内窓の設置 8~30万円程度
・ ガラスの交換 5~15万円程度
・ 窓の増設 10~50万円程度
・ 窓のサイズ変更 30~50万円程度
4.窓リフォームの注意点
リフォームをすれば必ず満足できるかというと、そうとも言い切れません。「いざリフォームしてみたら、使い勝手が以前より悪くなってしまった」「費用の内訳を誤解していて、当初の予算をオーバーしてしまった」「価格だけで窓を選んだら部屋の雰囲気に合わなかった」など、窓リフォームには失敗例も多くあります。そのような失敗を避けるためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
まず必ず行うべきなのが、複数の業者に見積もりを依頼するということです。もちろん、費用の面で納得できる業者を選ぶのも大切なポイントとなります。しかし、費用だけをみていては満足のいくリフォームはできません。
見積もりを依頼する際には、窓をどのようにリフォームしてほしいのか、できるだけ具体的な要望を伝えましょう。信頼できる業者であれば、要望を実現するために誠実に対応してくれますし、最も適した方法を提案したり、一緒に考えてくれたりするはずです。そのような面に着目しながら最も信頼できる業者を選ぶことも、満足のいく窓リフォームを行うために気を付けるべきポイントといえるでしょう。
5.まとめ
ここまで、窓リフォームがどのように行われるのかについて、目的や方法、費用相場、注意点についてご説明しました。どのような目的や方法であっても、窓リフォームは決して安いものではありません。だからこそ、信頼できる業者を選び、納得できる窓リフォームを行うことが大切なのです。
愛知県内で窓リフォームをご検討中の方は、「池田建築株式会社」までお気軽にご相談ください。お客様が納得できる窓リフォームを行うため、誠実に対応させていただきます。