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お風呂をバリアフリー化するためのポイントとは?


高齢者が安心して住宅で生活するためには、お風呂のバリアフリー化が欠かせません。家庭内で起こるお風呂場での事故は年々高くなっており、現在ではおよそ30%が浴室内で亡くなっています。

長く住み続ける住宅だからこそ、安心で安全でなければいけません。今回はお風呂のバリアフリー化についてのポイントについて解説していきます。

1.お風呂場で起こる事故

お風呂のバリアフリーには、さまざまな種類があります。バリアフリー化を進める前に、まずは実際に起こるお風呂場での事故について知っておく必要があります。

1-1.滑りやすい床で転倒

水で濡れた床はとても滑りやすくなっています。お風呂に入ったとき、濡れた床で足を滑らせてしまい、バランスを崩したという方もいるはずです。どんなに気をつけていても、床に残った石鹸などによって転倒する可能性は大いにあります。若い方でも滑りやすい分、高齢者や小さな子どもの場合は、転倒による大怪我のリスクは非常に高いです。滑りやすい床材ではないか、水はけの悪い構造になっていないかをしっかり確認する必要があります。

1-2.出入り口の段差で転倒

お風呂場での転倒は、床だけではなく出入り口にある段差でも起こり得ます。高齢になると、階段などの昇り降りがたいへんになるだけではなく、注意力も衰えてしまいます。その結果、お風呂場の扉を開けた直後の段差で転倒してしまい、大事故につながる恐れがあります。出入り口の段差が急な住宅や、実際に転びそうになったことが何度もある場合は、一度段差のリフォームを検討してみてください。

1-3.浴槽内での転倒

古いお風呂は、一般的に浴槽内が深くなっており、またぐなどの動作が必要になります。またいでお湯に浸かる場合、体力の衰えなどによってうまくまたげず転倒してしまうことがあります。浴槽内で転倒した場合、顔を上に出しにくく溺れる可能性が極めて高いとされています。実際に浴室内での事故による溺死は多く、足を上げる動作がつらいと感じたら浴槽の交換を強くおすすめします。

1-4.ヒートショック現象

ヒートショック現象とは、温度の変化が大きい場合、血圧の急激な変動によって起こる現象です。冬の脱衣所やお風呂場は寒くなりやすく、部屋との温度差によって血圧が上昇してしまいます。そのままお風呂に入ることで心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。お風呂場をヒートショックの起こりにくい設計に見直すことが大切です。

2.お風呂のバリアフリーのポイント

お風呂場をバリアフリーにする場合、まずは出入り口の段差を見直しましょう。段差をすべてなくすと、水がお風呂場の外へ漏れてしまう可能性があるので、排水機能の見直しを行う必要があります。

また出入り口の扉も引き戸か折り戸にしましょう。開けやすい以外に、お風呂場で事故が起きた際、家族がすぐに救助しやすいといったメリットもあります。引き戸タイプの扉の場合は、出入り口が広くなるため車椅子での移動も簡単に行えます。さらに、転倒時に扉にぶつかりガラスが割れるなどのトラブルを避けるために、扉に使用するガラスは割れにくいものを選びましょう。

浴室内の床材は滑りにくい滑り止め加工が施されたものをおすすめします。また、断熱性のあるものを選ぶことで、ヒートショック現象を和らげることができます。暖房機能の付いた浴室乾燥機も一緒に設置することで、さらにヒートショック対策を強化できます。

3.リフォームする前に知っておくこと

バリアフリーリフォームを検討するには、リフォーム業者選びが非常に重要となります。バリアフリーとは住宅で不自由なく安全に暮らすためといった意味合いです。バリアフリーの実績をしっかり持っている業者を選ぶようにしましょう。

リフォーム実績のある業者は、リフォームを考えている方の要望を叶えるだけではなく、さらに住宅に合ったリフォームプランを提案してくれます。業者が信頼できるかどうかは、基本的にホームページなどに掲載されている「施工事例」で確認することができます。バリアフリーリフォームの中でも、お風呂場のリフォームに長けている業者や、お風呂場のリフォームを行ったことのある業者が望ましいです。

4.まとめ

バリアフリーのお風呂場をつくる際は、今の住宅に合ったリフォームが必要となります。お風呂場の段差をなくしたり、床材を変更したりするだけではなく、浴槽自体の変更やヒートショック対策などを行っていきましょう。

「池田建築株式会社」では、長年にわたって快適に生活が送れるバリアフリーリフォームを行っています。お客様の要望に沿えるリフォームプランを提供しいたします。お気軽にご相談ください。