TEL:0568-81-1478
お問い合わせ・ご相談

数cmが思わぬ事態に…段差バリアフリーリフォーム

高齢者や障害を持った方にはもちろん、妊婦さんやお子さんにまで優しいバリアフリー。数あるバリアフリーリフォームの中でも、問い合わせが多いのが「床の段差」に関するリフォームです。今回は段差を解消するリフォーム方法や、それによって得られるメリットをご紹介します。

 

1.住宅内の段差事情_段差をなくす場所を検討

普段の生活で、住宅内に潜む「段差」は特に気になるものではありません。しかし、ご家族に高齢者の方や、障がい者の方がいらっしゃると、小さな段差でも、大きな「妨げ」となって生活に影響を及ぼしてきます。では住宅内の段差は、どのような場所からなくしていけばいいのでしょうか。

 

1-1.生活動線を考慮した段差解消

バリアフリーを意識した段差解消は、対象となる方(高齢者・障がい者・妊婦・お子さま)が行動する範囲の想定から始まります。水回り(お風呂・トイレ)からなるべく寝室までの距離を離さないように、お風呂・トイレ・寝室・リビング・玄関・廊下と、移動するときに通る動線部分の段差を解消することで、快適に過ごせるようになります。

 

1-2.高過ぎず低過ぎない段差の恐ろしさ

逆に、中途半端な施工によって、11~2cmほど残してしまうケースもあります。この場合、実は通常の段差よりも恐ろしいことが起きてしまうのです。

 

1-3.わずかな段差が大きな危険に

その中途半端な施工によって、どのような危険があるのでしょうか。皆さんは、住宅において「フラット35」という基準があるのをご存じでしょうか。「フラット35」の対象となる住宅は、住宅における技術基準のことです。物件審査を行い、建築基準法に基づいて検査済証を交付しています。

 

この水準では、「5mm以下の段差は段差としてはとらえない」とあります。5mm以上は段差であることを示したものです。5mm以上といっても、3mm以上は人が「よく見て歩かないと危ない段差」と認知するため、実はそれほど危険ではありません。一番危険なのは「1~2cm」といった中途半端な段差です。

 

中途半端な段差は人にとって、「低いから大丈夫」と注意力を欠いてしまい、結果つまずいてしまう原因の一つとなるからです。皆さんも施工時の小さな段差には十分ご注意ください。

 

2.段差をなくすためのリフォーム方法

では、段差をなくすにはどのようなリフォームがされるのでしょうか。

 

2-1.出入り口によくある沓ずりの撤去

近年の住宅ではあまり見かけなくなった、埃・冷気を遮断する目的に作られていた「沓ずり」。以前は戸当たりなどを考えてドアの下に設置しているのが当たり前でした。

 

大体の沓ずりは、床にただ被せたものがほとんどなので、切断後撤去し、代わりのカバーを設置していきます。(あくまで施工の一例ですが、段差の撤去後に、代わりになるカバーを設置するといった流れになります)。

 

2-2.外にスロープの設置

上記のとおりに、屋内の段差はもともとあった段差の撤去を行い、新たにカバーを設置していきます。外の場合は家屋の状態にもよりますが、もともと段差があった場所を利用して、追加でスロープを設置する形になります。

 

場合によっては、解体も行う場合がありますので、一概にはお伝えできません。しかし、スロープを設置することで、車いすの出し入れや、つまずきの心配がなくなるのはもちろんのこと、出入りが楽になるのは間違いないありません。

 

最近では、DIYでバリアフリーを行う方もいらっしゃいますが、やはり業者が施工するのとは違い、しっかり段差が解消されなかったり、作りが弱く簡単に壊れたり、ずれてしまうこともあります。そうなるとかえって危険です。多少の費用はかかってしまいますが、やはり、長く使うものなので安全を優先されるなら、業者に頼むほうがおすすめです。

 

3.段差をなくすためのリフォームにかかる費用

実際に段差をなくした場合、費用はどの程度かかるのかといいますと、屋内の段差解消にかかる目安としては10万~20万円と言われています。もちろん施工する箇所や方法などによって費用も変わります。

 

対して、外の段差解消はそれよりも値段が上がり、40万~50万円となっています。状況や業者によって段差解消にかかる費用に、かなりの差が出てしまうので、複数の業者から見積りを取り、問い合わせしながら自分にあった業者を見つけるということが大事です。気軽にお問い合わせしてみてください。

 

4.段差の解消で得られる快適な生活

段差解消に限らず、バリアフリーの恩恵は本当に大きく、万が一つまずいてしまったときのダメージを考えると計り知れません。骨折や流産にもつながってしまう可能性もあるので、「たかが3cm程度」と考えていると、思わぬ事態を招く恐れもあります。そういったリスクを未然に解決できるのであれば、高額と感じがちなバリアフリーにかかる費用も、ご納得していただけるのではないでしょうか。

 

自分が実際にその立場になってみないと分からない部分もあり、どう配慮したらいいのか分からないこともあるかもしれません。しかし、将来的なリスクを知ることで、事前にリスクを回避し、ケガをする心配を減らして生活できる日常は得難いものです。

 

5.まとめ

たった数cmの段差が原因で、ケガをして人生が暗くなってしまう方もいる中で、「段差」をそのままにしておく危険性を感じていただけたかと思います。「段差」に対しての認識も、さらに変わったのではないでしょうか。

 

段差解消には費用がかかります。しかし、今後の人生をもっと快適に、安心できる生活をしたいと考えるのではあれば、ぜひバリアフリーを検討してみてはいかがでしょうか。複数の業者に問い合わせすることで、自分の家の問題をしっかり把握して、寄り添う業者がきっと見つかるかと思います。「池田建築株式会社」でもお客様の快適な日常をご提供すべく、バリアフリーリフォームを行っております。ぜひこの機会に気軽にお問い合わせください。