家づくりをお考えの皆様、こんにちは。ここでは「押入れ」のお話をします。
なぜ「押入れなのか?それには深い理由があります。
「くつろ木の家」のコンセプトでもある「健康住宅」に大きくかかわるお話です。
まず、押入れにはどんなものをいれますか?
多くの方は、布団や衣類をしまっておくのに使っているはずです。
自分の布団、子供や赤ちゃんの布団、シーズンオフの衣類などですね。
では次に、押入れはどんなもので仕上げられているかご存知ですか?
一般的な住宅の押入れは、ほとんどが「ベニア」か「ビニルクロス」で仕上げられています。
これらはほぼすべてがF☆☆☆☆(フォースター)という建材です。
F☆☆☆☆(フォースター)とは?
今から20年ほど前「シックハウス」という言葉ができました。
これは住宅の新建材に含まれる ホルムアルデヒドをはじめとする有害物質の発散により室内の空気が汚染されることによって引き起こされる 症状です。
(めまい・頭痛・湿疹・倦怠感・呼吸器疾患など)それは深刻な社会問題となりました。
そこで、現在では、2003年にシックハウスに対する法律ができています。
その内容は、「ホルムアルデヒドを含む建材は、その発散量によってランク付けし、表示すること」 「ランクごとによって室内への使用を制限すること」です。
簡単に言えば、F☆つくものはホルムアルデヒドを含んでいるもので、天然素材なんかはそんな規制とは無関係ですので、 Fも☆も表示はありません。
F☆☆☆☆(フォースター)とはこの基準の最高基準で、しかも室内への使用制限もありません。
(F☆☆☆(スリースター)以下の基準もありますが、現在それらを内装用に販売しているメーカーはほとんどいません。
つまり、「最高等級!最高等級!」といっても、それ以下は無いと考えていただいて結構です。)
しかし、それらはあくまで「発散量が少ない・低ホルム」という基準であり、有害物質の発散が全く無いと いうものではありません。
長時間部屋を閉め切っていると室内の有害物質の濃度はどんどん増え、安全とは言えなくなってきます。
そのため、「24時間換気」というものが義務づけられたのです。(天然素材の家なら、そんな心配は最初っからありませんけどね。)
そしてもう一つ・・・。
新建材に含まれる有害物質は約60種類以上とされていますが、この法律で規制されたのはたった2種類のみ(クロルピリホスは全面禁止。ですので実質的な規制対象はホルムアルデヒドだけ)なんです。
他の物質がどのくらい入っているかなんてわからないんです。
勘の良い人はもうお気づきですよね? 押入れはほぼ密閉空間です。
そしてこのF☆☆☆☆で作られた密閉空間は、独特のすっぱいにおいで満たされています。そのにおいこそ建材に含まれる化学物質のにおいなんです。
そしてもう一度、「押入れにはどんなものを入れるのか」を考えてみて下さい。
布団に顔をうずめてすやすや寝ている子供たちを想像すると、たとえF☆☆☆☆の基準をクリアしたものであっても、私は、押入れにそれを使いたくありません。
池田建築の「押し入れへのこだわり」
実際、今まで手掛けたくつろ木の家以外の住宅の内装にはF☆☆☆☆建材も使っていますが、「押入れ」を、 F☆☆☆☆で仕上げたことは一度もありません。
では、どうしているかといいますと、池田建築の押入れは、「無垢の杉板」で仕上げています。 くつろ木の家もそうです。有害物質の発散がないのはもちろんのころ、無垢の木の「調湿効果」によって、押入れの中の湿気対策にも良いです。
もし、他社でお考えであれば、地味なところではありますが、押入れだけでも無垢に変えてもらってはどうでしょう?値段もそんなに上がらないはずですよ。
無垢材の押し入れ
「すっぱい匂い」ではなく「木の香り」がします
押し入れへの無垢材は「無駄遣い」ではなく
「大切な方を守る」為に必須です